上リボン: 逸品だより


≪日 時≫  平成12年7月14日(金) 18:00〜20:00

≪場 所≫  静岡呉服町名店街事務局3階会議室

≪出席者≫  池田、大野、横山、近藤、渡辺、書記(吉村)敬称略・順不同

■議   題■

【1】パソコンひとくちメモ

【2】メンバーの『逸品』紹介(新月堂:横山さん)

【3】お知らせ&次回開催予定

■内   容■

【1】パソコンひとくちメモ

@電子メールの受信

Outlook Expressを使用して電子メールを受信している場合、表示を受信日時(降順)に設定しておくと、メッセージが新着順になり、見やすい。

ご存知の方も多いと思いますが、このように便利な機能がたくさんありますので、

一度よく知っている人に自分のパソコンの設定を見てもらうのもいいと思います。

Aパソコンの電源など

池田さんがイタリアにパソコンを持って旅行に行かれるため、その準備としていろいろ

調べたことを教えていただきました。

○パソコンの電源

パソコンの電源は交流を直流に変えている。変換機は100V〜240Vに対応しているがコードが100Vにしか対応していないので、海外でパソコンを使用する場合は240V用のコードを購入する必要がある。このコードは普通の電気屋さんでは売っていないが、池田さんはインターネットを利用して、日本で購入した。

→ 隙間商売、インターネットはマイナーなものを探すのには大変有効

ドイツ製ブラウンのひげそりは本体もコードも240Vに対応している。

○デジカメ

バッテリーがあまり長時間持たないので、充電する必要がある。海外で使用できるアダプター又は変圧器を持っていく必要がある。

○ビデオ

最近のスタミナハンディカムは9〜11時間ぐらい連続して撮れるので充電があまり必要ではない。充電する場合は変圧器が必要。

モジュラーコード

日本の規格が世界で標準になっているので、これは改めて購入する必要はない。

厳密にはモデムセーバーなど色々あるがビジネスでなければ不用。

【2】メンバーの『逸品』紹介(新月堂:横山さん)

「逸品研究会」今後の活動のヒントとなるよう始めた、メンバーのこだわりある逸品紹介。

第4回目は横山さん(新月堂)です。

@棟方志功の版画絵

青森県生まれの版画家。昭和11年(1936年)国画会に出品した「大和し美し」が契機となって、柳宗悦に見い出され、以後、民藝思想に深い影響を受け、自由奔放で率直な表現に特色がある。「善知鳥版画巻」「釈迦十大弟子」「鐘渓頌」「女人観世音板画巻」「流離抄」「湧然する女者達々」「華狩頌」「柳緑花紅頌」等の名作を発表する。身近なところでは、白鹿(日本酒)の鹿の絵、中村屋羊羹の包装紙の絵などがある。

埼玉の菓子屋(十万石ふじや)さんが棟方志功の生活や制作活動の援助をしていた頃もあると言うように当時、版画家が創作活動するのは大変だったと思う。

この作品は知人から譲り受けたもので、カラーのものはめずらしいとのことです。

尚、数多く増版され価値が下がるのを防ぐため、版画は県などの賞を受賞したら、原版と彫ったもの両方を賞金と引き換えに寄贈することになるそうです。 

A 灰掻き

火鉢の中の灰をとるもので、これは柄に鶴の彫りがある真鋳製のもの。現在は版木を削るときにたまに使用している。

Bバレン

本バレン・・・中身が麻ひもをきつくよったものに外側を竹の皮で包んだもの。竹の皮がが破れてくるとセミプロは自分で巻いて張り替える。

玉バレン(ボールバレン)・・・鉄のベアリングの玉が埋め込んである。これを使うと版画に重みがでる。1個\20,000ぐらいする。版画家にとっては逸品。

C寄木のボールペン

浅草の職人街で買ったもので組み木模様。木を薄く延ばし、ボールペンに巻いてある。木にニスを塗り色の濃淡を出している。携帯用の楊枝入れもあった。

D計算機(CONTEX-30 REX-ROTARY社デンマーク製)

30年ぐらい前に使用していたもの。現在も健在だが計算方法が難しい。電卓というよりまさに計算機という感じで、がっちりしている。音もガチャガチャと大きい。当時は値段も高く貴重なものだった。

(下記写真左)

    

E電卓(SHARP)

 Dの計算機よりは大分小さくなった。現在は充電器の部分の接触不良と充電器自体の調子が悪いが何とか使える。3分ぐらい電源を入れておかないと、数字の表示部分は液晶ではなく、蛍光管なので発光してこない。数字の表示の仕方も現在とは違うが、現在の電卓に近くなっている。(上記写真右)

Fコイン

毎年その年に発行されたものがセットになっている。以前はケースに入っていなかったので

保存状態が悪くなってしまったが、現在のものはケース入りなので状態はよい。毎年10セット買って友人と分けていたため、大阪造幣局から一般の人より早く記念硬貨の案内が来るようになった。渡辺さんは長野オリンピックのときの5000円硬貨を持っている。

G中国の朱印

石は柔らかいので彫刻刀や千枚通しを使って、石柱に自分の名前を彫った。朱肉入れは中国の土器。

H「新静岡県の冠婚葬祭」(静岡新聞社発行)という本

『24節気を和菓子で味わう』というページに載せる上生菓子の80%を横山さんが考えて作られた。小寒、大寒など月2回ぐらいづつ、季節の節目がある。その季節にあったお菓子のデザインを考えて、作られたので取材協力に横山さんの名前が載っている。

Iアルバム

横山さんが考案した上生菓子が菓子名とともに写真に残してある。現在150種類ぐらい収めてある。あと96種類作る予定。(もう図案はできている)

季節ごとのお菓子例えば『ほおずき』『あさがお』などきれいに収められている。これほどすばらしい上生菓子を作る職人は静岡市にはいない。横山さんは県内でも5指に入るほどの腕前です。せっかくきれいに見やすく写真に撮ってあるので、これを商売に利用したらどうか。店先で実演販売したらお客さんの反応もよいのでは?

J萩原楽市画伯の絵

東京・浅草の生まれの画家。俳画・漫画を北沢楽天、版画を関野準一郎、洋画を野間仁根に師事された。最近は“かっぱの先生”として知られ、海外にも数多くの作品を収蔵されている。代表作は「東京オリンピック」「日本万国博覧会」などに委嘱作品を製作した他、昭和天皇・皇后両陛下金婚記念「皇后盆栽展」に盆栽「五葉松」の版画を謹製。ポスターになる。日光輪王寺に八畳敷きの「福河童」を奉納。
この絵は浅草の助六の宿『貞千代』に泊まったら、帰るときにくれたもの。

【4】お知らせ&次回開催予定

@平成12年7月28日(金)はお休みです。

A次回開催予定

平成12年8月4日(金)15:00 ← 第1週目です。お間違いのないように。

静岡呉服町名店街事務局3階会議室

次回は「私の逸品紹介」(大野さん予定)他の議題です。

8月は夏休みの関係で8月4日1回となります是非出席してください。